緑香村・仕込み開始
師走に入り
何かとせわしない日々が続いておりますが
いかがおすごしでしょうか。
あたふたしてるうちに
もう半月過ぎてしまいますねえ。
お客様や知り合いとの会話も
「もう暮れだねえ、あっという間だねえ。」
「いやあホントに、一年早いっすねえ。」
というフレーズが多くなり
今月に入って何度口にしたことか(笑)。
これも師走の風物詩でございましょう。
ということで
12月ともなると
酒造りの最盛期に入ってまいります。
すでに11月から仕込みが始まっていたお酒は
新酒として発売されておりますので
もう口にされた皆さんもいらっしゃるかと思います。
新酒の生酒などは
フレッシュ感と荒々しさが相まって
個性的な味が楽しめますので
搾りたての醍醐味をぜひ味わってほしいですね。
緑香村もいよいよ仕込みが始まり
12月12日に「酛(酒母)」が仕込まれました。
「酛(酒母)」というのは
その名のとおり
お酒のもとになる酵母を育成することです。
いきなり大きなタンクで仕込むのではなく
小さめのタンクで
麴米・蒸米・水を混ぜて
酵母が増殖しやすい温度を保ちつつ
だいたい10日間で酛が出来上がります。
混ぜた米を栄養源にして
均等に元気よく増殖させることがポイントで
酒造りの土台になる大事な作業です。
麹菌が均等に繁殖するように
水分調整・温度管理・攪拌といった
こまめな作業が必要なので
なかなか気の抜けない仕事ですね。
12月21日の週に本仕込みとなります。
出来上がった酛に
麴米・蒸米・水を3回に分けて加えながら
量を増やしていきます。
その辺のお話はまた後日にいたしましょう。
今冬もこうして
自分の手がけた酒米でお酒が造れるのは
とてもワクワクします。
良いお酒になって
緑香村の新酒を皆さんに味わってもらえる日が楽しみですね。
またお願いします。